首都ダブリンをはじめ、コーク、ゴールウェイ、リムリックなど、個性溢れる主要都市から小さな町まで、語学学校所在地を中心に、アイルランド各地の様子を簡単にご紹介します。
アイルランドは、北アイルランドを含めると、面積・人口ともに、北海道と大体同じぐらいです。共和国では首都 ダブリン が圧倒的に大きく、それ以外の地方都市は、人口5〜15万人程度と、きわめて小さくなっています。また、町とさえ言えない小さな村や、本当に何もない田舎の一軒屋を学校にしたところもあります。
田舎が売り物のアイルランド、といってもいいわけですが、それでもその中には中核となる都市があり、語学学校の大半も、そういった町の中にあります。田舎の学校に通う場合でも、その最寄りの大きな街には、何かとお世話になることでしょう。
そこで、ここでは、アイルランドの各地域とその特色を、当社提携校が分布する町を中心に、ごく簡単にご紹介します。これ以上の詳しい情報は、当社 総合リンク集 の、アイルランド一般・ビジネス情報、渡航・旅行・生活情報、航空旅行情報、アイルランド個人サイト からお探しになって下さい。
また、以下の各都市の説明では、主要都市について、各地への公共交通機関による所要時間の目安を記載しています。これらは一般的かつ標準的なものであって、実際にはかなりのばらつきがありますので、あくまで目安としてご利用下さい。必ずしも直行便ではなく、乗り継ぎを伴う区間もあります。また、ベルファーストとダブリン以遠のアイルランド各地との鉄道での所要時間については、ダブリンのコノリー駅とヒューストン駅という違う駅の乗り継ぎ移動が入るため、ここでは具体的な時間は記載せず、***印をつけてあります。この両駅の鉄道乗り継ぎに30分、プラス待ち時間が加わります。なお、鉄道のない村であるスカルを除けば、全ての区間について鉄道での移動も不可能ではありませんが、大回りするためバスより大幅に時間がかかるなど、一般的でない区間については空欄にしてあります。
市域の人口22万、適度な活気と落ち着きの共存した、温暖で住みやすい街。アイルランド共和国第二の都市であり、南部アイルランドの中心都市です。第二の都市の例外に漏れず、東京に対する大阪に似て、首都ダブリンに対する反骨精神が強く、独特の気風と文化に溢れています。例えば、アイルランドどころか世界中で有名な黒ビール、ダブリン産のギネスも、この街ではやや人気が薄く、その代わりに、コーク産のマーフィーズやビーミッシュが市民の間で広く飲まれています。ヨーロッパ有数の天然の良港でもあり、貿易の拠点として繁栄してきました。そのため、港町の例に漏れず坂道が多く、自転車通学には苦労がひときわ大きい街かもしれません。市内にはいくつかの見所があり、シャンドンの教会は特に有名です。郊外にも見所が多く、タイタニック号が最後に寄港したコーヴ港や、石にキスすると雄弁になれるという伝説があるブラーニー城などは、半日で気軽に訪れることができます。大きすぎず小さすぎずの適度な大きさで、一応何でも揃い、ダブリンほどの治安問題もなく、ゴールウェイほど観光客も多くなく、そういう意味で、留学先として手ごろな街と言えるでしょう。
人口600人余り。アイルランドでは一応タウン(町)とされていますが、町よりは村といった方がふさわしい、ウェストコークの海辺にあるかわいらしい集落です。コーク州内にありますが、コークからでもかなり遠く、ウェストコークの主要な町である、バンドン、クロナキルティー、スキバリーン、バントリーなどより、さらに一回り小さな規模です。農漁業と観光業が盛んですが、実はこのあたりは昔から、アイルランドの自然に魅せられた外国人がかなり住んでいて、アーティスト系の住人も多く、そのため、田舎の割に意外と垢抜けた一面もあわせ持っている地域でもあります。
人口2.5万。アイルランド最南西部、ダブリンから最も遠い、ケリー州の州都かつ最大都市です。同じケリー州のキラーニーが観光客で溢れかえるリゾート地であるのに対し、こちらトラリーは観光客も見かけるけれど日常色も濃い、南西部の中核都市です。しいて例えると、トラリーがミニ・コークで、キラーニーがミニ・ゴールウェイといったところでしょうか。基本的な生活は徒歩で賄えるコンパクトさで、中心部は適度な活気があります。トラリー駅はダブリンから一番遠い終着駅で、かつ欧州最西端の駅です。
人口1.5万。アイルランド最南西部、ケリー州南部の内陸部にあります。町は小さいですが、周囲を山と湖に囲まれた観光地、保養地として古くから内外に知られる、風光明媚な町です。町を歩くと、ホテルやレストランが目立ち、観光馬車も良く見かけます。この町を拠点にしたツアーも多く、夏を中心に、アイルランド観光の本場として賑わいます。町はずれから、国立公園が始まり、湖が多く、風光明媚な自然を間近に味わうことができます。
市域の人口5.5万。アイルランド共和国第五位で、南東部最大の都市。かつて世界最大のクリスタルグラス工場があったことで、世界中にその名を知られています。西部に比べて雨が少なく、温和な気候を反映するかのような、おっとりした、マイペースで発展している街です。しかし、クリスタルグラス工場を除くと、特に著名な観光地もなく、西部に比べて地味な印象があり、それゆえ観光化も余り進んでおらず、夏でも地元の人が中心の、日常色の濃い街です。他の主要都市と違い、進出日本企業もないため、長期滞在の日本人もほとんどおらず、都市生活をしながら日本人の少なさを味わうには、最高の立地でしょう。
市域の人口9.5万。アイルランド共和国第三の都市。ブリテン諸島最長の川、シャノン川の河口に位置する、歴史の古い街です。近年はモダンな産業都市として、特にコンピュータ産業で繁栄してきました。2010年前後の経済危機では多くが撤退し、一時はアイルランドでも最も失業率の高い街になりましたが、今は見事に回復を遂げています。ここは、コーク、ケリー、クレア、ゴールウェイといった、アイルランドで最も人気のある西部地域観光コースのちょうど中間になります。また、映画化で話題になった小説「アンジェラの灰」で舞台となった街でもあります。ゴールウェイと同じサイズの街でありながら、観光客は素通りしてしまいがちで、そのため、夏の観光シーズンでも街を歩く人は地元の人が多く、素顔のアイルランドが年間を通じて味わえる都市でもあります。近くにアメリカへのゲートウェイとして発展したシャノン空港があるため、アイルランドではダブリンに次ぐ交通の拠点となっており、国内外への旅行が比較的しやすいのもメリットです。
市域の人口8万。リムリックとほぼ並ぶ規模の共和国第四の都市。アイルランドの伝統が今なおよく残された西部地域の中心都市。また、アイルランド伝統文化研究の中心地でもあります。有名なアラン諸島への拠点でもあり、背後にコネマラやバレンなどの景勝地をかかえ、夏を中心に、観光客で溢れかえるコスモポリタンな街になります。アートフェスティバル、オイスターフェスティバルなどのお祭りにもこと欠かず、その期間は小さな街が人で溢れかえります。年間を通じて学生の多い学園都市でもあり、個性的なアイリッシュパブも多く、アイリッシュライフを手軽に満喫できる街として人気があります。また、アイルランドではダブリンに次いで留学生の多い街となっています。また、市街地から歩ける範囲に綺麗なビーチがある、湾に面した都市でもあります。但しそのため、冬は海風がちょっときついかもしれません。
市域の人口55万、郊外を含むカウンティー全体では約145万。名実ともにアイルランド共和国の首都であり、他をしのいで圧倒的に大きい都市。大半の旅行者が最初に到着する場所でもあり、一年を通じて活気があります。近年の好景気にインフラ整備が追いつかず、慢性的な交通渋滞や治安の悪化など、色々な問題も生じていますが、それでもダブリナーズ(ダブリンっ子)は、ダブリンが世界一良い所と信じて疑いません。3人のノーベル文学賞受賞者を生んだ、文化の香り高き街でもあり、ギネス工場からの芳香が漂い、パブで埋め尽くされたアルコールの街でもあります。アイルランドを訪問する人が、良かれ悪しかれお世話になる街です。しかし、ちょっと郊外に足を伸ばせば、豊かな牧草地や綺麗な海もあり、大都市ながら、大自然も間近に味わえる場所でもあります。観光施設も豊富にあり、特に、アイルランドの田舎の観光施設が休業となる冬季であっても、ダブリン市内の博物館・美術館などは年間オープンしている所が多く、そのため近年は冬のオフシーズンでも観光客が少なくありません。勿論、アイルランド内を旅行するにも拠点となる便利な街で、ダブリンから全国各地へ、列車・バスが放射状に出ています。
人口3万強。ダブリンの隣、ウィックロウ州に属し、その入口にある町ですが、実質的にはダブリンの衛星都市となっており、人口が年々増加中の町です。海に面しており、古くからダブリン郊外の手近な海浜リゾートとしても知られています。ロンドン郊外の著名な海浜リゾートであるブライトンに似ていることから、俗に「アイルランドのブライトン」と言われたりします。他方でウィックロウの山々も迫った場所にあり、手の届く所に大自然が溢れています。それでいて、ダブリンから電車や市バスで簡単に行ける、交通至便な立地です。けれどもダブリン都心の喧騒はなく、都会の慌しさとは違うペースでの生活が楽しめます。
市域の人口約33万、郊外を含む都市圏人口49万。北アイルランドの首都であり、南北アイルランドを合わせてもダブリンに次ぐ大都市です。また、アイルランド全島で唯一の重工業都市でもあります。歴史は比較的浅く、近世以降、急激に都市化が進みました。特に19世紀は造船やリネン産業で世界一を誇るほどに産業が栄え、有名なタイタニック号もここで造られました。現在、ここを含む北アイルランドは、政治的にはイギリス(連合王国)に属していますので、通貨もイギリスポンドが使われており、電話や郵便もイギリスと同じ制度のため、アイルランドのテレホンカードや切手は使えません。街並みは、まさにアイルランドとイギリスの中間のようですが、郊外に出ると、共和国同様、のどかな田園風景が広がっています。北アイルランドの産業・交通の中心で、ここを基点に北アイルランド各地へは、鉄道・バスとも共和国よりもむしろよく発達しており、共和国との行き来も簡単です。アイルランド島唯一、2つの空港がある都市でもあり、英国本土各地との航空便も発達しています。
市域の人口約9万、郊外を含めた都市圏人口23万。北アイルランド第二、南北合わせたアイルランド第四の都市であり、共和国とのボーダーまでわずか5キロという国境都市でもあります。その立地ゆえ、北アイルランド紛争の激しかった時代には、それなりの騒擾もありましたが、今は平和な小都市で、実際、英国政府の統計では、英国で最も犯罪発生率の低い都市の一つになっています。フォイル川がロック・フォイルという湾に注ぐところに開けており、町全体が起伏に富み、緑に囲まれた美しい都市として、最近は観光客も増加しています。国境都市ゆえ、英国ポンド、ユーロとも普通に通用します。常に財布を2つ持ち、今週末は共和国、来週末は北アイルランド、という感じで小旅行を楽しむこともできるでしょう。そういう意味で、ボーダーを越えて、アイルランド北部全体の中心都市といっても良いでしょう。また、意外に知られていないことですが、デリーはハロウィーンを特に盛大に祝う都市として有名です。
日本からアイルランドへは、直行便はありません。飛行機でアイルランドへ入る場合、少なくとも1度は乗換えがあります。
ダブリン空港経由: 日本からアイルランドへの航空券を手配すると、通常、ダブリン空港発着となります。ダブリンや、ダブリンに近い地域へ行かれる方は、ダブリンまでの航空券を手配しましょう。
ダブリン空港から地方へ行く場合の交通機関は、大きく次のような方法があります。
ロンドン経由で直接地方都市へ: 日本からロンドンまでの飛行機を手配すれば、ロンドン・ヒースロー空港から、ベルファーストへの直行便は日に10便程度、コーク・シャノンへの直行便も一日3〜5本あります。ロンドンのその他の空港からだと、コーク、シャノン、ベルファーストの他、ケリー、ノック、デリーへも便があります。
ヨーロッパ経由で直接地方都市へ: パリ、アムステルダム等のヨーロッパ大陸主要都市からは、コーク、シャノン、ベルファースト等への直行便が運航されています。但し便数は一般に少ないです。運航される航空会社や路線は頻繁に変わりますので、 ニチアイの航空旅行関連リンク や、旅行会社等で最新情報をお確かめ下さい。
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