31歳女性。最初にアイルランド南東部の小都市ウォーターフォードの小規模校に5週間、続いてイギリス南西部の観光保養都市バースの小規模校に5週間で、どちらもホームステイ滞在。
31歳 女性 営業
Waterford English Language Centre / アイルランド・ウォーターフォード 2023年6月から1ヶ月
Languages United Ltd / イギリス・バース 2023年8月から1ヶ月
・交通費
東京(ドバイ経由・エミレーツ航空)→ダブリン 139,920円
※まだ帰国していないので片道分のみの料金です。
・アイルランド(ウォーターフォード)語学学校 5週間 2,870ユーロ
・イギリス(バース)語学学校 5週間 2,459ポンド
語学学校へ行っている間はホストファミリー宅へ滞在しており、アイルランドでは一日3食付きだったので、食費は友達と外食や1人でカフェに行ったりする以外はほとんどかかりませんでした。学校へは毎日40分ほど徒歩で通ったので交通費はかかっていません。
イギリスでは一日2食付きだったので、毎日ランチだけは自分でサンドイッチを作って学校に持参していました。材料等をスーパーで購入し、週に1500~2000円分位かかりましたが、普通にスーパーのサンドイッチを買うだけでも500~700円、カフェ等に食べに行くとランチプレート一つで1500円~2000円位はかかるので、自炊の方が明らかに安く済みました(£1当たりのレートが約184円位でした)。通学は徒歩で30分強位で、バスは基本使いませんでしたが、夜遅くなった時等にバスで帰宅すると、片道で370円位はかかりました。
以前からずっと海外の文化の中で生活や仕事をしてみたい、外国の方ともっと交流したいという思いがあり、イギリスのYMSビザの抽選に応募したところ年齢制限である30歳になる最後のチャンスで当選したので、これは何が何でも行こうと決めて日本の仕事を辞めて渡航しました。
最初にアイルランドを選んだのは、イギリスから近いということと、アイルランドの国民性がおしゃべり好きで明るい人が多いという情報があったので、英語でのコミュニケーションに慣れるのにいいと思ったからです。また、アイルランドの文化や自然豊かな国であることも興味を惹かれました。
次にイギリスを選んだ理由は、イギリス英語が好きだったことと、3年前にも旅行で訪れたことがあり、街の雰囲気やそこで暮らす人々が魅力的で、イギリスという国にとても興味をもったからです。また、グローバルな経済大国であるという点でも、世界と日本の経済や文化の違いをより理解するのに良い環境だと思いました。
小規模校で1クラスあたりの人数が多すぎず落ち着いた環境であるという点が希望でした。私はあまり人が多い環境や騒がしい雰囲気が好きではないので静かな環境を希望しました。次にやはり日本人が少ないという点と、金額が比較的安いという点が決め手でした。
◆アイルランド・ウォーターフォード
・学校について…Waterford English Language Centreは、私の希望通り小規模でアットホームであり、学校全体で日本人は私含め2人だけでした。クラスは平均5~6人位で、夏休み期間中だけ最大10人位になった時がありましたが、それでも恐らく大規模校よりずっと少人数で落ち着いた環境で勉強に励むことが出来ました。私のクラスには1人の日本人とマレーシア・ブラジル・ウクライナ・スペイン等の国の生徒がおり、彼らの多くは社会人で落ち着いており、人当たりもよく心地よい空間でした。先生と生徒の関係も、堅苦しさを感じず、かといってだらけた雰囲気もなく、学校全体が一つの家族のようにまとまりがありました。学校の半地下には休憩時間に誰でも自由に使えるキッチン付の共有ルームと庭があり、コーヒー等を飲みながら自然と他の生徒や先生と交流が生まれました。毎週のように学校がアクティビティを用意しており、授業後や週末等に参加できるメンバーを集いバスで近場や隣町まで日帰り旅行をしたりと活気がありました。生徒の参加率も高かったようです。落ち着いた授業とのメリハリがあっていいと思いました。授業では色々な国の文化を題材に話し合ったり、各自が自国の文化を紹介したりする機会が多くあり、ただ教科書の内容に沿ってすすめるような退屈さはなく、その都度興味深く授業に参加することが出来ました。生徒同士がペアになり討論することが多かったので、その場で生まれる英語での会話力を鍛えるいい機会になりました。私はクラスの中でも特に英語力が乏しく、度々言葉に詰まりフラストレーションで泣いてしまったことがあったのですが、先生も生徒も皆寄り添ってくれ、何度も「大丈夫」「私も最初はそうだったよ」と励ましてくれました。3カ月経った今、イギリスに移動し引き続き英語でのコミュニケーションには苦労する毎日ですが、その度にこの時のことを思い出し自分を励ましています。とても素敵な学校でした。
・ウォーターフォードでの生活について… ウォーターフォードはアイルランドで最古の歴史を持つ町であり、大きなビル等もなく古い建物が多いですが、自然が多く、建物が密集していないので道も広くスッキリした町だと思いました。中心部から少しはずれると店も少なく、全体的にアクティビティは少ないと感じましたが、私はその落ち着いた町並みが好きでした。学校から中心部のショッピング街までは徒歩15分位だったので、学校帰りに美術館や図書館へ行ったり、カフェでゆっくり過ごしました。
ホストファミリーは、60代位のマザーとその息子さんで、とても優しく社交的だと感じました。簡単な英会話しかできない私でしたが、私がゆっくり言葉を選んでいると優しく笑顔で待っていてくれて、家ではいつもリラックスして過ごすことが出来ました。特にハウスルールはありませんでしたが、シャワーはとある日20分程浴びていたらお湯が出なくなったので、大体それ位のお湯の量に設定されているのかなと思いました(マザーからはもう一つ別のシャワーヘッドからお湯が出るから寒い時は使っていいよと言われ、時々使わせてもらいましたがなるべく使わないで済むようにしました)。最初の一週間は韓国人の男の子が1人、最後の2週間はスペイン人の男の子2人が同じホスト宅に滞在しており、最初は少し緊張しましたが、次第に打ち解けていき、最終日はとても寂しく感じるほどでした。マザーは料理好きでアジア系の料理もよく出してくれて、食事はいつも美味しくて楽しみでした。
◆イギリス・バース
・学校について… Languages United Ltdは、アイルランドの学校より更に小さな学校で、私のクラスには平均4~5人、多い時で7人程の生徒がいましたが、7人程いる時はさすがに教室が窮屈に感じました。休憩時間には、ミニキッチンに常にお湯とティーバックがあるのでよくお茶を飲みましたが、共有ルームは5人位入室すればもう座るスペースはなく、あまり落ち着かなかったので私は自分の教室でお茶を飲んでいました。私がいた時は10代後半~20代前半位の元気な生徒が多く、授業中も大声でリアクションしたりと全体的に騒がしく感じ、授業に集中できないことが度々ありました。週の前半と後半で2人の先生が交代で授業をし、1人はかなり陽気で明るい先生、もう1人はやや物静かで早口な先生でした。先生方の人柄はとてもいい方達ばかりでしたが、大声をあげたり、先生に対しても友達のような態度を取る生徒にはもう少し注意したりしてほしいとも思いました。よく言えば堅苦しくなく、賑やかな雰囲気で、町の中心部という便利な立地ですし、学校帰りに皆でそのままランチしたり出来るお店も沢山あるので、友達は出来やすいかもしれません。
ただ、夏休みシーズンだったからか同じクラスに日本人生徒も多く、ロンドンから比較的近い有名な観光地なので仕方がないのかなと思いました。日本人同士でその点は残念だねという話にもなりましたが、そこは割り切って皆仲良く出来ましたし楽しい思い出を作れたことは嬉しかったです。
・バースでの生活について… バースの町は丘に囲まれており、坂道が多いのと石畳の道ばかりなので徒歩で通学は慣れるまで結構疲れました。しかし慣れると丘の上からの景色の良さを楽しむようになりました。バース特有の明るいハチミツ色のストーンで町全体の建物が統一されており、その景色はいつ見ても圧巻でした。町の中心部はいつも観光客で賑わっており、可愛いカフェやショップも沢山あるので散策するのが楽しく、綺麗な公園も沢山あったので一息つくのに最適でした。ホストファミリーは50代位のマザーと10代後半の娘さんの二人でした。マザーとはいつも夕食を一緒にとり、少しでも日々何か新しく出来た事があるとよく褒めてくれました。娘さんは会話のスピードが早口であまり聞き取れず、挨拶以外の会話がほぼ出来なかったのが心残りです。丘の上にある家だったので通学は大変でしたが、家からの景色が素敵で、天気が穏やかな日は時折早朝や夕方等に空を気球が飛んでいるのが見えてとてもロマンチックでした。こちらのホストファミリーも特にハウスルール等なく、帰宅が遅くなる時は連絡して夜ご飯をとっておいてもらえたりと柔軟に対応してもらえて助かりました。バスの数も多いので、たまに夜まで中心部で過ごしても帰りのバスが比較的遅い時間まであり便利でした。
アイルランドのウォーターフォードでは、中心部にあるミュージアムやカフェ、図書館に行き勉強したり、リラックスして過ごしました。たまにマザーがスーパーに連れて行ってくれたり、彼女の孫たちも一緒に連れて近場の観光地に連れて行ってくれたのが嬉しかったです。この町のゆったりとした雰囲気が好きで、何か特別なことをしなくても充実した気持ちで過ごすことが出来ました。遅くまで出歩いたことがなかったので、夜の中心部の雰囲気はわかりません。
イギリスのバースでは、沢山のショップが充実していたので、ウォーターフォードにいた時よりもショッピングや本屋、カフェ巡りをして過ごす時間が増えました。有名な観光地なので昼間の中心部は人が多く賑やかでした。夜の中心部はレストランやパブ等は賑わっており、時折酔っ払いが騒いでいることがありましたが身の危険を感じるほどではありませんでした。どこの町でも同じだと思いますが、中心部から少し出ると夜道はとても暗く、めっきり人通りも減るので、日が落ちた後に暗い道を歩いて帰るのはやはり不安でした。夜間はバスを使うのが安心だと思います。
アイルランドでもイギリスでも、やはり毎日一緒に暮らすホストファミリーとの人間関係作りは気を使いました。当たり障りのない会話ならともかく、何か質問をするときに適当な英語で思いつくまま聞いてしまったりするとお互いに混乱したり誤解するので、会話の文脈と関係のない質問をするとき等は相手も内容を予想できないので、伝えたい事をちゃんと整理してから質問するのが大事だと思いました。また、マザーは立場上かなり気にかけてくれたりしますが、その家族は自分から積極的に話しかけないとあまり話をする機会がない場合も多かったので、話せるチャンスが来たら積極的に話しかけて仲良くしたい意志を伝えるといいと思います。語学学校でも学校以外でも、色々な国から来た人がいるので、その国の簡単な挨拶一つでも知っていれば、相手が笑顔になってくれて距離を縮めるキッカケになることが多かったです。また逆に相手に自国の言葉を教えてもらったりするのも、喜んで教えてくれることが多いので、時々そういった質問をしてみるのもお勧めです。やはり皆自国のことや自分のことに興味を持ってもらえると嬉しいのは世界共通だなと思いました。
こちらの文化でいいなと思ったのは、誰とでもすぐ挨拶をしたり、ショップやバスの運転手の方も冗談を言って笑いかけてくれたりして人と人との距離が近くなりやすい点です。良くも悪くもダイレクトに感情をぶつけてこられる事が多く、もちろん時にはぶっきらぼうな人や雑な対応をされることもあり、日本ではありえないなと思うこともありますが、日本のような「お客様」と「店員」のような堅苦しさや上下関係等の圧がなく、あくまでその場を作っているのは一個人としての人と人とのやり取りなのだなと感じました。その分自分の対応次第で関係性を変えていけるチャンスも沢山あると思うので、消極的にならずに気持ちや意志を言葉にしたり行動で示していく事を心掛けようという考えになりました。また、挨拶やお礼を伝える時も、ただその言葉だけを伝えるのではなくて、ちゃんと名前も呼んだり、何に対してのありがとうなのか、という事を皆が言葉にするので気持ちがいいなと思いました。この習慣は日本に帰っても実践していこうと思います。
私は留学してから本格的に英語の勉強を始めたので、基礎も不安定で結局一から勉強しなおす必要がありました。語学学校の授業にはついていけず、ホストファミリーと深い話もできず、正直かなり悔しい日々を過ごしましたし、イギリスに滞在中の今も日々悔しさやストレスを感じています。理想はやはり日本にいる間に最低でも基礎的な文法は覚えてくることでしょう。しかし私のように、日本にいる間になかなか本気を出せなかったり、他のことが忙しくてこれまで勉強できなかったという人も沢山いると思います。「もっと勉強してから…」「もっと話せるようになってから…」と先延ばしにして結局同じ毎日を過ごしているくらいだったら、自信がなくてもこういった環境に飛び込んで、早い段階で思い切り悔しい思いをしてしまうのもその後の自分の為になるのではないかと思います。私はまだイギリスに滞在中で、毎日自信をなくしたりつけたりを繰り返しており最終的にどうなるのか分かりませんが、日本を出てから沢山の温かい人々との新しい出逢いがあったことは間違いないのでそこは後悔していません。
私の場合、保険や航空券等は決められたプランではなく自分で手配したかったので、初めはそもそも留学エージェントを利用するべきか否かで悩んでいました。しかし現地のことや語学学校の情報だけは自分で調べるだけでは不十分だと感じており、そういった情報やアドバイスが欲しいと思っていた所、ニチアイさんにたどり着きました。ニチアイさんは、それこそ私が必要としていた現地のことや語学学校の情報を迅速丁寧かつ詳細に教えてくださり、堅苦しい雰囲気もなかったので質問なども気負わず出来る点がとてもよかったです。どの都市や学校も世間的なイメージと現実にはギャップがあり、プラスな面だけでなくマイナス面も正直に教えてくださるので信頼できると思いました。保険や航空券、その他必要書類の準備は自分でする必要があるので手間はかかるしその手配は自己責任になりますが、それはそれでいい勉強になりますし、その分費用も抑えられて助かりました。質問や手続きを丸投げせず、自分でも責任をもって調べたり対応できる人であれば、ニチアイさんはとてもいいサポートをしてくださるはずです。オススメです。
ニチアイ Nichiai Ltd
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