43歳女性。トラリーの小規模校CSOEに25週間プラスホリデーのプログラムで長期滞在し、最初はホームステイ、その後シェアハウス生活。
43歳 女性 事務職
Celtic School of English/アイルランド・トラリー
2023年9月から2024年3月（6か月）＋2か月ホリデイ
・学費等：約€3,000
・ホームステイ：€230/週×5週
・家賃（シェアハウス）：€650/月 光熱費等別
・その他生活費：約€600/月
・航空券代：約€1,000（片道帰国分）
英語力を身に付けたかったから。
アイルランドを選んだのは、伝統音楽が好きなことと、治安が良くて人が優しいため。
コークで中規模校、ゴールウェイで大規模校にそれぞれ通ったのですが、知識が増えてレベルは多少上がっても会話には全く自信が持てないままだったので、発言の機会が多いだろう小規模校に行こうと思いました。ニチアイさまからは、学校規模の小ささによる適正レベルのクラスに入れないことを危惧していただきましたが、他の学校で購入したテキストも知識も既にあるし、文法的なことは自分でも勉強できるだろうと思ったので、実践（話すこと）をとにかく重視しました。
また、ホームステイ先に余裕があって何かあればすぐ変更可能、シェアハウスが見つからなければホームステイを簡単に延長できるというのも、この学校を選んだ理由の一つです。
【学校】
アットホームな小規模校で、クラスの人数が少ないために発言の機会がたくさんあり、スピーキングを伸ばすのにとても役立ちました。ただし人数が少なすぎてA2～B2レベルの生徒が同じクラスにひとまとめになるので、文法的なことや試験対策等を考えると、手放しで誰にでもオススメとは正直言い難いかなと思います。
また、私は銀行開設等はすべてほかの街で済ませていたので特に問題なかったのですが、そのあたりのサポートはとても弱い(長期学生に関する経験・知識が少ない)ので、学校に頼らず自力で知識を仕入れて自分で対応できないと困るかもしれません。
スピーキングを伸ばしたい、自分のことは自分でできる、アイルランドらしいアットホームな学校の雰囲気を味わいたい、という人にはオススメの学校だと思います。
この学校はWork Experienceで訪れるEUの若い学生がとても多いです。春～夏はものすごい人数が週替わりで訪れるので、混沌とした状況を避けたい場合は時期をずらした方がいいかと思います。また、国がトラリーへの留学をサポートしているらしく、サウジアラビア人が多いのも他の学校にはなかった特徴でした。
【ステイ先】
ホームステイ先は学校から徒歩圏内の広くて綺麗なおうちでした。国籍や年齢などを考慮して滞在先が割り振られているようで、同時期に滞在していた女性の年齢が近く、とても楽しくリラックスして過ごすことができました。ホストマザーも私たちの英語の言い間違いをいつもきちんと直してくれる一方で、夕食後に一緒にテレビを見ているときはリラックスすることを優先してくれたりと、語学学生のホームステイ先としては理想的だったのではないかと思います。
次の滞在先が見つからなかったときも問題なく滞在延長させてくれましたし、他の生徒さんが滞在先の変更を希望したときもすぐに学校が対応していたので、他の街に比べるとかなり好条件で滞在できると思います。
シェアハウス探しはやはり難航しました。小さい町なので物件自体が少ないため、他の大きな街とは違った大変さがありました。Daft.ieからメッセージを送っても全く返事が来なくて絶望していたところ、校長先生が「私の名前(Irish)で連絡したら返事来るかも」と何人かにコンタクトを取ってくれて、そして本当に部屋が見つかったのでとても助かりました。こういったところでも、学校のアットホームさには助けられたなと思います。
【アイルランドでの生活】
トラリーは住んでいる人たちが口を揃えて「何もない」「つまらない」と言うような小さな町なのですが（笑）、私はわりとその小ささを楽しんでいました。元々アイルランドの小さな町や村の雰囲気が好きだったので、デメリットを感じたことはあまりなかったです。ダブリンから最も遠い町と言うだけあってどこかに行くにもあまり便利ではなく、town centreに行っても遊ぶ場所がないので、ヨーロッパらしい大きな街での充実した生活を理想とする人には全くおすすめできませんが、静かでのんびりしたコンパクトな場所での生活が好きな人にはおすすめです。
時期が悪かったこともあってアルバイトがなかなか見つからず、最終的には学校経由でWork Experienceを申し込んで、弁護士事務所で2か月ほど職場体験させてもらうことができました。お金にはならないですが、私の英語レベルで事務の仕事を経験できたことはすごくラッキーだったなと思っています。
ホームステイ中は同じ家に滞在していた女性とよく一緒に出掛けました。学校のクラスメイトは週末働いている人がほとんどで、あまりみんなで出掛けようという話になりませんでした。シェアハウスに移ってからはほぼ一人暮らし状態だったのと、家が綺麗で静かで居心地が良すぎて、お部屋でのんびりと編み物をしたりしてくつろいでいました。また滞在期間の後半はケンブリッジ試験に向けての勉強や、模擬試験問題を解いたりしていました。
パブにも行きたかったのですが、トラリーのパブは生演奏が始まるのが22時と比較的遅いので、特に冬の間はまったく行く気になれなかったのが残念でした。
【困ったこと】
やはり家探しは大変でした。トラリーは他と比べても人の繋がりが強い町だと思うので、上手く人と繋がりが持てれば良い方向に転がりやすいかなとも思います。
また、仕事探しも思ったより難しかったです。私が移動したのが秋で、家探しが落ち着いて本格的に仕事探しを始めた頃には閑散期に入ってしまったのも運が悪かったようです。
また私自身の困りごとではないですが、学校が長期学生の受け入れに慣れていないせいでサポートが弱くて困っている生徒が結構いました。長期学生自体が少ないせいで知識の共有をする機会もあまりないので（大きな学校では困っていると同じ経験を持つ誰かが自然と助けてくれる）自力で何でも調べて動けないと辛いかもしれません。
【良かったこと】
会話力が圧倒的に伸びました。また、学校のスタッフも先生もみんなアットホームで親切なので、とても楽しく学校生活を過ごせたと思います。誰かの誕生日にケーキを用意したり、コースを修了する生徒にメッセージカードを用意したり、小規模校ならではの雰囲気がとても良かったです。
また、ホストファミリーの候補がそこそこ豊富で住む場所がなくなる心配をしなくてよかったこと、Work Experienceを申し込むことができたのも良かったです。事務職でのアルバイトは難しいと聞いていたので、もし生活資金に余裕があって英語での経験を積みたいという人がいたら、一考の価値があるのではないかと思いました（必ず希望の職種に就けるわけではなく、状況次第のようですが）
たまたまかもしれませんが、トラリーは出会う人みんなが本当にフレンドリーで優しかったです。この町に来る決断をして良かったなと心底思いました。
学校はそれぞれ大規模～小規模まで、街もコークのようなcityからトラリーのようなtownまで、いろいろなことを経験しました。その上で思うのは、自分に何が必要かを正しく把握しておくことが重要だなということです。
完璧なものなどどこにもないので、自分が絶対に譲れないものをきちんと把握して、それ以外は「まあいいか」とのんびりした気持ちで過ごすことができれば、日本とは色々なことが違うアイルランドでの生活も楽しめるのではないでしょうか。
あとは何をするにもとにかくお金がかかるので、余裕を持った予算があると良いかなと思います。お金を稼いで生活することだけが目的になってしまうと、もったいないので。
当初予定していた同じ街にある中規模校ではなく、別の町の小規模校に通いたいと突然意見をひっくり返したにも関わらず、親身に相談に乗っていただきありがとうございました。
また、引っ越しの際の荷物の引き取り先などにもアドバイスいただき、とても助かりました。さすがに３校目ともなると学校が始まってからはあまりご連絡をする機会もなかったですが、いつでも相談に乗っていただける存在があるというのは、やはり心強かったです。
２年間に渡りお世話になり、本当にありがとうございました。
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