31歳女性。コークの中規模校コークイングリッシュカレッジに25週間在籍し、一般英語とIELTSコースを受講し、様々な滞在方法を体験。
31歳、女、会社員
Cork English College
2015年5月~2015年11月(25週間)
交通費(片道)と保険料の概算です。
航空券(日本・東京~アイルランド・コーク)(片道):¥60,000
留学保険(1年分):¥120,000
€1≒¥135で日本円換算した、1ヶ月分の平均的なコストです。
学費:¥82,000
生活費(家賃の平均額:¥65,000を含む)+お小遣い:¥176,000
1ヶ月あたりの平均的なコストの合計額:¥258,000
「語学学校に日本人が比較的少ない」、「イギリス英語に近い英語が勉強できる(日本の学校で習うのはアメリカ英語)」、「イギリスよりは物価が安い」が大きな理由でした。
IELTSの試験対策コースが、他の学校に比べ、充実していたためです。
コースの開催回数が多いこと、コース受講に必要な英語のレベルが中級レベル(B1)でもOKとなっていたからです。
※「中級レベル(B1)でもOK」なIELTSコースは、学校が定期的に開催しているIELTSコースとは異なり、実質不定期開催(希望する生徒が一定数集まった時のみ、通常のIELTSコースとは別に開催)になるようです。
■アイルランドの生活全般について
良くも悪くも、のんびりしていて、効率をさほど追求しないので、日本より時間がかかり、仕事の精度はやや低いこともあります。その代わり気持ちに余裕があるのか、外国人が片言の英語で話してもそこまで嫌な顔せず付き合ってもらえます。
事務手続き(イミグレーション、銀行口座開設など)に関しては時間に余裕を持ち、不明な点はすぐ確認した方がいいです。
■学校について
総体的に見て、「比較的良い」です。
・生徒について
時期にもよりますが、比較的いろいろな国から来ています。短期の学生はヨーロッパ(スペイン、フランス、イタリアなど)から、長期の学生はブラジルやサウジアラビアからが多いです。平均年齢は20代半ばぐらい。下は高校生から、上は大学生のお子さんを持つ親御さんまで、結構幅広いです。
個人的には、経済的に余裕がある生徒が多い印象で、アルバイトをしている学生は少ないです。
・授業について
細かくクラス分けがされています。原則、1クラス10人まで、です。
一般英語のクラスは、とにかく会話をすることに重点が置かれています。
自分の場合、A2という、一般的に日本人には簡単すぎるクラスから始めました。文法を復習できるのは良かったが、弱点の会話の練習にならない(クラスメートが先生から英語で指示された授業内容を理解できず、会話の練習にならない)状態が1ヶ月ほどつづいたため、交渉して上のクラスに変えてもらいました。生徒を上のクラスに上げるかどうかは担任の2人の先生+アカデミックデパートメントの先生の判断になるため、時間を要します。レベルが合わないと思った場合は、まず先生やアカデミックデパートメントに相談してみるのをおすすめします。
IELTSのコース(最低レベルB1からのコース)は、正直、ちょっと残念な印象を受けました。
コース開催したのは、結局9月の終わりでした。もともと一般英語からコース変えしたのは、私を含め10人。日本人は私だけ、あとは5人のアラビア語圏からの留学生と4人の韓国人留学生でした。
その後まもなく、スペインの某企業の企業研修としてのB1レベルからのIELTSコースと時期が重なり、その企業からの生徒5人と一般英語からコース変えした生徒5人という構成で授業を受けていました。
先生は熱心で腕が良く、生徒もやる気がある人が多く良かったのですが、難点は弱点強化に特化したクラス編成ができない(※この学校は異なる母国語の人同士でクラスを作るようにしているため)ことでした。ライティングを強化したいスペインやアラビア語圏からの留学生と、発音矯正やスピーキングを強化したい日本や韓国からの留学生では、本来指導内容は異なるはずです。
受講期間約1ヶ月という短期でしたが、この点については、改善を望みます。
・先生について
中規模校なので、先生と生徒の距離は、近すぎず遠すぎない距離です。
個々人の相性もありますが、比較的先生の質は良いほうだと思います。ただし、夏(6月~9月ごろまで)は生徒の増加に伴い、英語教育を仕事にしていない先生(小学校の先生や高校の社会科の先生)が臨時で来ることもあります。
個人的な感想ですが、「先生の説明がわかりにくい」「先生の指示がわかりづらい」と思ったら、先生やアカデミックデパートメントに相談する前に、クラスメートと話してみることをお勧めします。たいてい、他の人も同じことを感じていることが多いです。その上で、先生やアカデミックデパートメントに相談することをお勧めします。
・学校の施設について
他の語学学校に行ったことがないので比較できませんが、「授業に必要最低限のものはそろっている状態」です。ただし、(生徒数が多い夏場に通学したせいかもしれませんが)生徒数に対して、設備が不足している印象を若干受けました。具体的には、「教室」(狭い教室が多いため、定員10名で授業を受けるとややキツイ)、「机」(身長160センチ、標準的な日本人女性の体形である私でも狭く感じます)、「トイレ」(数の不足に加え、休み時間など使う人が殺到すると流れないなどのトラブルも)、「自習スペースがない」(図書室が開いているのは放課後の1時間程度のみ、空き教室が自由に使えない)、「フリーwi-fi」(生徒が多い夏場は特につながりにくい)など。
なお、生徒が使用できるキッチンのようなもの(例えばキッチンシンク、電子レンジ、ウォーターサーバーなど)は、一切ありませんでした。
・アクティビティやEラーニングについて
この学校の場合、どちらも原則無料です(※一部アクティビティ、たとえばバスツアーの旅費、パブやカフェの利用代金等は別途費用が必要です)。
アクティビティは、短期留学の人はよく利用していますが、私はあまり参加していません。質は比較的、いいと思います。楽しいです。ただ、自分は時間が合わなかったので、あまり行きませんでした。
Eラーニングに関しては、PCもしくはスマートフォンなどの、web環境がないと使用不可能です(一応、学校の図書館に、ネットにつながったPCが3~4台ありますが、図書室が開いている時間自体が少ないので、使いづらいです)。
私の低スペックな環境では、動作が固まったり音声が出なかったりするトラブルが多いのと、構成が使いにくい(例えば一般英語の特定の文法問題を練習したい場合、項目ごとに絞れない)ため、あまり使っていません。ネットでググッて、練習問題を探して勉強していました。クラスメートたちも、自分に適したアプリをダウンロードして勉強したりしている人が多かったです。
■ステイ先について
今回、学生寮(3ヶ月)・ホームステイ(1週間)・シェアハウス(3ヶ月)と一通り体験しました。 どれも一長一短ありますが、個人的には「シェアハウス>学生寮>ホームステイ」の順で良かったです。
自分で契約する、シェアハウスやシェアアパートメントは見つからないことも多いので、予算に余裕を持って行ったほうが安心です。
・シェアハウス
・7月初めにDaftという仲介サイトで、「owner occupied(オーナー在中)」の案件を見つけ、連絡を取りました。サイトからもメールが送れますが、すぐに埋まってしまう場合も多いため、SMSや電話を使うのが一般的みたいです。
・偶然、良いオーナーさんに当たり、トラブルは一切ありませんでした。ハウスルールはいくつかありましたが、すべて理にかなったものでした(「パーティー禁止」、「友達を部屋に泊めない」、「深夜は玄関ドアの開閉に気をつける」など)。私が注意を受けたのは「カーテンレールなど窓際に洗濯物を干さない」、「使用後のバスルームについて」の2点だけです。共有部分(水周りなど)の清掃当番のようなものはなく、オーナーさんが一括して担当されてました。
・ハウスメイトは皆社会人もしくは自分と同じ社会人留学生だったので、しっかりした人が多く、助かりました。
・オーナーさんが住んでいない物件だと、管理がイマイチな場合もあるようです(ヒーターが故障してもなかなか修理されない、パーティー可能だが散らかり放題など)。
・学生寮
・ホームステイよりも安く、英語が話せなくても住むことが可能、比較的シティセンターにあることが多いので徒歩通学も可能、出入り自由です。私がいた寮は、ヨーロッパからの短期滞在の留学生が多かったので、寮では英語を話さない(同じ母国語の人同士で話している)人が多く、あまり語学の上達には適さない印象を受けました。
・私がいた寮はwifiがなく、LANケーブルでPCをインターネットに接続していました(ケーブルは貸してもらえました)。 ・管理会社は入っていますが管理人常駐ではないため、良くも悪くも全体的に管理がぬるいです(備品がなかなか修理されない、規則では「パーティー禁止」だが実際は実施可能、入居初日でバスルームに前の入居者のゴミがそのままになっている、キッチンや廊下は週1回清掃が入ることになっているが実際は来てないこともある、など)。あまりにひどい場合は、学校を通して管理会社に連絡を入れてもらい、解決したこともありました。
・ホームステイ
・「真夏の繁忙期でも手配が可能」(学校談)ということで、学生寮とシェアハウスの合間に1週間だけお世話になりました。学校から、バスで20分ほどのおうちでした。
・在宅勤務のホストマザーさんと小学生と高校生の息子さん、それにスペイン人の大学生2人という構成でしたが、この中で一番良く話したのは小学生の息子さんでした。スペイン人の大学生二人は夜は飲みに行ってしまい家にほとんどおらず、高校生の息子さんはスポーツの遠征試合でたまたま家におらず、ホストマザーさんは仕事の繁忙期と小学生の息子さんのお世話で忙しすぎて会話の練習をお願いできる状態ではなく、小学生の息子さんは夏休み中で学校がなく時間をもてあます・・・というわけで、小学生の息子さんと話してました。
・私がお世話になったご家庭では、食事はレトルト食品が多かったです。野菜が食べたくなると、自分で買って食べてました。
・「小さいお子さんがいる家庭は勉強できる環境ではない」といいますが、短期間だったこともあり、学校周辺や家の周辺の公共図書館に行って勉強してました。
・もう少し長い期間ホームステイした同級生たちの話を含めると、「(ビジネスだが)親身になってくれるホストファミリーが多い」、「(お子さんがいるご家庭だと)家がやや散らかってる印象を受ける」、「もてなしてくれているのは嬉しいがハイカロリーな食事が多い(ピザとポテトチップス、ボリュームたっぷりな食事など)」という感じらしいです。
毎週ではありませんが、旅行に行ったりしていました。行き先はモハーの断崖や、首都ダブリンなど。交通の便が悪く個人では行きづらい景勝地(モハーの断崖など)はバスツアーを使い、それ以外は自分でバスを手配し、行ってました。
旅行以外だと、同級生と一緒に、映画を観に行ったこともあります。いずれの娯楽も、年齢に関係なく、学割が適用されることが多いので、学生証は常に持っておくと便利です。
幸い、大きなトラブルがなかったため、あまり困ったことはないです。
良かったことは、「日本の『相手の気持ちを過剰なほどに察する』文化」の特殊性に気がついたぐらいでしょうか。日本以外の国では、自分に困ったことがあるならば、「何に困ってるのか」「自分は相手にどうしてほしいのか」を具体的に、はっきり言葉や身振りで相手に説明する必要があります。「言わなくてもわかる」は、まずないです。
お金以外の理由で留学を迷っているならば、行ってみることをお勧めします。
アイルランドは片言の英語で話しても嫌な顔されることはあまりないですし、比較的治安も良いです。
ニチアイさんにお世話になったきっかけは、ワーキングホリデービザ取得時に、大使館からビザとともに送られてきたビザの案内状の留学エージェントの中に、ニチアイさんの名前があったからです。何社か問い合わせて、一番迅速に的確に対応していただいたのがニチアイさんだったため、即決しました。お願いして良かったと思います。ありがとうございました。
ニチアイ Nichiai Ltd
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